【8月11日 CGTN Japanese】中国のコーヒーチェーンである「瑞幸コーヒー(ラッキンコーヒー)」が発表した2025年第2四半期の財務報告によると、同ブランドが発売した「ケールスリム野菜フルーツティー」が、そのさっぱりとした喉越しと健康思考によって、急速に市場を席巻し、2週間で1120万杯を販売して、第2四半期の売れ筋商品となりました。

ケールには「健康」というイメージがあり、中国食品市場で人気急上昇中です。2年前には卸売価格が1キロ1.6元(約33円)でも見向きもされなかったものが、今では4倍以上の7元(約144円)に上がっただけではなく、供給が追いつかない状態です。

中国発のティードリンクチェーン・「喜茶(HEYTEA)」が新たに発売した「スリムチャンピオンボトル」には、1カ月に50トンのケールが使われており、瑞幸コーヒーのケールスリム野菜フルーツティーは発売から、わずか2週間で1120万杯を販売しました。

ケールはオランダ原産で、後に中国に導入されて栽培されるようになりました。栄養豊富な野菜で、食物繊維、ビタミンC、カルシウムなどの栄養素が豊富に含まれています。そのうちの食物繊維は満腹感を高め、血糖値や血中脂質を下げ、腸のぜん動の促進に効果的です。

新経済産業のサードパーティーデータ発掘・分析機関である「艾媒諮問(アイメディア)」が発表したデータによれば、2023年には、中国の消費者の75.8%が週に少なくとも1回は軽食(軽カロリー食)を取り、39.5%の消費者は週に2~4回取っています。

また、中国で利用される企業の信用調査アプリ・天眼査のデータによると、中国の軽食関連企業の総数は既に1万4000社を超えており、この5年間(2020~2025年)に設立された企業の割合は59.33%に達しています。ケンタッキーを含む多くの著名な外食ブランドも軽食製品を専門に発売しています。

軽食は決して安くはなく、外食の単価は平均25~35元(約510~720円)に対して、都心の高級軽食店での値段は70~80元(約1440~1640円)に達しています。(c)CGTN Japanese/AFPBB News