【8月6日 AFP】デンマークのオールボー動物園が、安楽死させた後に肉食動物の餌にするため、ニワトリやウサギなどの生きた動物の寄付を呼び掛け、ひんしゅくを買っている。

同園のマネージャーの一人、アネッテ・ソフィー・バルンケ・ヌツホルン氏は5日、AFPの取材に対し、「私たちが求めているのはペットではなく、小型の家畜だ」「例えば、卵を産まなくなったニワトリなどだ」と説明。

「肉食動物は通常、このサイズの獲物を捕らえるので、これは自然な流れだ」と続けた。

オールボー動物園はソーシャルメディアでこの呼び掛けを行って以来、非難の的になっている。

同園は先週、「さまざまな理由で手放さなければならない動物がいたら、ぜひ当園に寄付してください」と投稿。

特にニワトリやウサギ、モルモット、ウマを求めていると明記し、 「動物は資格を持った職員によって丁重に安楽死させられた後、餌にされる」と続けた。

動物園は数年前からこの取り組みを実施しており、健康な動物のみを受け入れている。

バルンケ・ヌツホルン氏は、「これは非常に一般的な慣行であり、私たちは友好的な通知を送っただけだ」と述べた。

オールボー動物園はその後、「憎悪的な」投稿があったためとして、ソーシャルメディアのコメント欄を閉鎖した。

デンマークの動物園における慣行、特に近親交配のリスクを抑えるために健康な動物を安楽死させる行為は、過去にも国際的な批判を浴びたことがある。

2014年、コペンハーゲン動物園でマリウスという名前のキリンの赤ちゃんが安楽死させられた。死骸は来園者の前で解剖された後、ライオンに与えられた。(c)AFP