2025年6月29日、イーマート龍山店に陳列されたノーブランドの「ラーメン一杯」(c)news1
2025年6月29日、イーマート龍山店に陳列されたノーブランドの「ラーメン一杯」(c)news1

【08月05日 KOREA WAVE】韓国で物価高の長期化と猛暑による生活費負担の増大を背景に、“1000ウォン(約107円)以下”の超低価格商品が大手流通業界で注目を集めている。アイスクリームやラーメンに始まり、日用品や野菜まで、1000ウォン(約107円)以下の商品群が急拡大している。

統計庁によれば、2025年上半期の消費者物価指数は1月の2.2%から5月には1.9%まで下がったものの、6月には再び2.2%に上昇。特に加工食品(+4.6%)や外食(+3.1%)、個人サービス(+3.5%)の上昇率が目立ち、全体のインフレ率への寄与度が高かった。

消費者心理にも変化が現れている。韓国銀行の調査によれば、1月の消費者心理指数(CCSI)は91.2と弱気だったが、7月には110.8まで回復。しかし、物価上昇の継続見通しから、“節約消費”傾向は根強く続いている。

特にコンビニ業界では1000ウォン以下商品の売り上げが急増。CUでは「880ラーメン(約94円)」「990スナック(約106円)」「990加工油(約106円)」「990野菜(約106円)」などがいずれも1年間で数十万~数百万個の販売を記録。2025年1~7月の1000ウォン以下商品売り上げは前年同期比38.4%増となった。

GS25も牛乳、ラーメン、アイスなどの超低価格商品を拡充し、同期間の売り上げが前年比236.9%増を記録。中でも「1974ウユ」(980ウォン=約104円)は60万本、「500ウォンアイスクリーム」(約53円)は350万本が販売されている。

セブンイレブンでも、「900ウォン缶コーヒー(約96円)」や「500ウォンバー(約53円)」などがヒットし、上半期の売り上げが60%以上伸長。マーケティング費用の削減と中間流通の排除により価格競争力を確保している。

大型マートでも動きは活発だ。イーマートはPB(プライベートブランド)「ノーブランド」を通じて、10年間価格据え置きの「ラーメン一杯」(1袋456ウォン=約49円)や「ポテトチップス」(890ウォン=約95円)などを販売し続けている。これらの累計販売数は250万個、月20万個以上に達する。

ロッテマートも1000ウォン以下の商品を50品目に拡大。豆もやし、豆腐、ウェットティッシュなどが好調で、「今日良い」シリーズは生活必需品カテゴリの売り上げの中でも大きな比率を占めている。ロッテマートは2025年1月~7月の売り上げが前年比30%増加したと明らかにした。

業界関係者は「超低価格商品はブランド商品とは異なり、マーケティング費や中間業者を省いた直取引、低マージン構造で実現している。物価上昇が続く限り、このような商品群は今後も拡大し、流通業界の業績牽引役になるだろう」と展望している。

(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News