■波及効果

ゲリマンダーは、特にコンピューターを使った分析によって地図作成の精度が向上する中で、米国における政治論争の中心となってきた。

イリノイ州を含む民主党主導の州でも、自党に大きく有利な区割りが行われているが、保守派が多数を占める米最高裁は現時点で、党派的に偏向した区割り変更の合法性は、州裁判所のみが判断できるとの判決を下している。

テキサス州が区割り変更を進めたことで、他の州も追随する可能性がある。

民主党主導のニューヨーク州とカリフォルニア州も、区割りを民主党有利に変更することを検討しているが、テキサス州とは異なり、以前からゲリマンダーを非民主的とみなし、法的規制が設けられている。

両州の知事たちは、テキサス州への対応として民主党に有利な区割り変更を推進する意向を示している。

ニューヨーク州のキャシー・ホークル知事(民主党)は同州に逃亡したテキサス州議会議員の一部を迎えた際の記者会見で、「これは戦争だ。私たちは戦争状態にある」「だからこそ、容赦はしない。かかってこい」と述べた。

連邦議会下院(435議席)は現在、共和党が僅差で多数派となっているが、2026年中間選挙では全議席が改選される。(c)AFP