子猫2匹を虐待して殺した17歳少年を少年院送致、17歳少女に拘禁刑 英
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【8月5日 AFP】英国の裁判所は4日、子猫2匹を「残酷に」虐待して殺したとして、17歳の少年に少年院送致1年、17歳の少女に拘禁9月の判決を言い渡した。
子猫2匹は5月、ロンドン北西部の公園でロープでつながれ、体を切り開かれた状態で見つかった。
2匹は肉と毛皮の一部を焼かれていた。現場からはナイフ、バーナー、ハサミが見つかっている。
少年少女はナイフ所持の罪と動物への不必要な苦痛を与えた罪を認めた。法的理由により、2人の氏名は公表できない。
ヒナ・ライ判事は、「私がこの法廷で目にした中で、最も恐ろしい動物に対する犯罪であることは間違いない」と述べた。
少年の行動は「綿密に計画され」、「明らかに計画的だった」とライ判事は述べ、少年に少年院送致12月の決定を言い渡した。
少年の携帯電話から見つかったメモには、「本当に誰かを殺したかった。毎日、殺人をして罪を免れる方法を研究していた」と書かれていた。「衝動を抑えるために猫を殺したこともある」と書かれていた。
バレリー・ベンジャミン検事は法廷で、少年の行動は「動物たちを見つけ出し、公共の場に連れ出し、残酷な方法で殺害する」という点で「ある程度の計画性があった」と述べた。
同検事によると、少年は警察に対し、「うつ病、不安、幻覚、自傷行為」に苦しんでいると訴えたとされる。
拘禁9月を言い渡された少女は、子猫を殺す数か月前に、脚を切断された子猫の画像をダウンロードしていたことが法廷で明らかになった。
「どちらが主導したのかは明らかではないが、私が読んだ限りでは、あなた方2人に同等の責任がある」とライ判事は述べた。
BBCによると、英警察は、猫が虐待されたり殺されたりする映像を共有・撮影する、より広範な国際的なオンラインネットワークとの関連について捜査している。
英国の動物愛護団体「王立動物虐待防止協会(RSPCA)」はAFPに対し、猫の虐待に関する報告件数は2021年は1435件だったが、2024年は2041件と42%増加したと語った。
動物虐待を描写したSNS投稿の報告件数も今年に入ってから増加しており、5月は前年同期の104件から133件に増加したとしている。(c)AFP