イスラエル極右閣僚、イスラム教聖地で礼拝 トルコ非難
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【8月4日 AFP】トルコ政府は3日、イスラエルのイタマル・ベングビール国家治安相がエルサレムのアルアクサ・モスクでユダヤ教の祈りを行ったことを非難した。
極右の閣僚であるベングビール氏は、イスラム教で三番目に聖なる場所とされる同モスクの構内で、公然とユダヤ教の祈りを行った。モスクは、ユダヤ教で最も神聖な場所である「神殿の丘」に位置している。
トルコ外務省は声明で、「イスラエルの閣僚がイスラエル警察の保護の下、イスラエルの入植者グループとともにアルアクサ・モスクに侵入したことを強く非難する」と表明した。
さらに、「アルアクサ・モスクの安全確保とエルサレムの神聖なアイデンティティの保護は、地域の優先課題であるだけでなく、人類全体の良心を代表する重大な責務でもある」と強調した。
モスクの構内では、イスラエルと管理権を持つヨルダンとの長年の合意により、ユダヤ教の宗教儀式は禁止されている。
しかし近年、この「現状維持」の合意は、イスラエル議会議員を含むユダヤ人訪問者によって繰り返し破られている。(c)AFP