【8月4日 AFP】イラン議会の経済委員会は3日、金融取引を簡素化するための取り組みの一環として、長らく延期されていた4桁のデノミネーション(デノミ、通貨単位の切り下げ)計画を復活させた。

議会のウェブサイトICANAは経済委員会のシャムセディン・ホセイニ委員長の発言を引用し、「きょうの経済委員会の会議で、国の通貨としての『リアル』という名称と、ゼロ4個の削除が承認された」と伝えた。

提案された制度では、1万リアルが新1リアルになるという。

デノミは2019年に初めて提案されたが、その後、棚上げされていた。現在の法案は議会の投票を通過し、立法を審査する権限を持つ監督評議会の承認を得る必要がある。採決の日程は明らかにされていない。

今回のデノミ計画は、イランが急速なインフレ、通貨の暴落、そして国際制裁の長期化といった深刻な経済的課題に直面する中、浮上した。(c)AFP