イスラエル首相、人質映像に深い悲しみと怒り
発信地:エルサレム/中東・アフリカ
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中東・北アフリカ
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【8月3日 AFP】イスラム組織ハマスなどが先週に公開した、イスラエル人の人質2人の映像について、イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相は2人の家族と面会し、映像に「深い衝撃」を受けたと表明した。首相府が2日夜に発表した。
ハマスとイスラム聖戦は先週以降、2023年10月7日の越境攻撃で拘束した2人の人質を映した動画を3本公開している。
公開された映像には、約22か月にわたり拘束されているロン・ブラスラフスキさん(21)とエビアタル・ダビドさん(24)の姿が収められており、2人はいずれも憔悴し、栄養失調のように見える。ブラスラフスキさんはドイツとイスラエルの二重国籍を持つ。
これらの映像はイスラエル国内で大きく注目され、即時の停戦と人質解放を求める声が再燃している。
ネタニヤフ首相は、テロ組織ハマスとパレスチナ・イスラム聖戦が公開した映像に「深い衝撃」を受けたと述べたうえで、「すべての人質を取り戻すための努力は継続的かつ絶え間なく行われている」と家族に伝えた。
同日、数万人が沿岸都市テルアビブに集まり、ネタニヤフ政権に対し、人質解放に向けた行動を強く求めた。
ハマスらが公開した映像では、国連の専門家が「飢きんが進行中」と警告するガザ地区の厳しい人道状況にも言及されている。
首相府によると、ネタニヤフ氏は2日、両家族と「長時間」にわたり面会し、「ハマスの残虐性」を強く非難した。
さらにネタニヤフ氏は、ハマスが「意図的に人質を飢えさせ、冷酷かつ悪意ある方法で記録している」と批判した。(c)AFP