トランプ氏、仏英カナダのパレスチナ国家承認の動きに「不快感」
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【8月1日 AFP】ドナルド・トランプ米大統領は、フランス、英国、カナダの首脳が9月にパレスチナを国家承認する意向を表明したことに不快感を示した。ホワイトハウスのキャロライン・レビット報道官が7月31日、明らかにした。
トランプ氏は、9月の国連総会でパレスチナを国家承認する意向を表明したカナダのマーク・カーニー首相を激しく非難したが、フランスのエマニュエル・マクロン大統領と英国のキア・スターマー首相に対する批判はそれよりも控えめだった。
引き金となった先週のマクロン氏による決定について、トランプ氏は「どうでもいい」「重みがない」と一蹴した。
スターマー氏は今週、イスラエルがパレスチナ自治区ガザ地区での停戦合意を含む「具体的な」措置を取らない限り、英国は9月にパレスチナを正式に国家承認すると表明した。
スコットランド訪問とスターマー氏との会談の後に、英国の決定について問わると、トランプ氏は「正直に言って、私はそちらの陣営(パレスチナ国家承認を支持する側)ではない」と述べた。
レビット氏によると、トランプ氏は現在、パレスチナ国家承認の動きに対してこれまでより批判的な立場を取っており、パレスチナ国家承認は「停戦と人質全員の解放の真の障害となっているイスラム組織ハマスに報いることになる」と考えているという。
カナダについて、トランプ氏は自身のSNS「トゥルース・ソーシャル」への投稿で、「信じられない! カナダがパレスチナ独立国家の樹立を支持すると表明した。これではカナダと貿易交渉で合意するのは非常に困難だ。ああ、カナダはやってしまったな!!!」と述べた。(c)AFP