【三里河中国経済観察】対外開放の高度化で中国市場の魅力がさらに高まる
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【8月4日 CNS】「中国市場はとてもダイナミックで、驚くべき魅力にあふれた、他に類を見ない市場だ」。第三回サプライチェーン促進博覧会(China International Supply Chain Expo、CISCE)に参加したエヌビディア(Nvidia)の創業者である黄仁勳(Jensen Jen-Hsun Huang)氏は、中国市場に対する賛辞を惜しまなかった。
唐装をまとい、開幕式では初めて中国語でスピーチを行った彼の姿からも、中国市場を重視していることがよく伝わる。
黄仁勳氏のこの驚きは決して特別なものではなく、今や多国籍企業の経営層に広く共有されている感覚である。
この「驚き」の裏には、中国市場が持つ強い吸引力がある。
世界第2の消費市場である中国には、世界最大規模の中間所得層が存在し、投資・消費の可能性は極めて大きい。どんな製品でも14億人の市場に乗れば、それだけで非常に大きなスケールになるのは間違いない。
2024年7月18日、国務院新聞弁公室が開催した「第14次五か年計画を質高く達成する」シリーズ記者会見で、以下のデータが公表された。
社会消費品小売総額は、2020年の39.1兆元(約805兆5382億円)から2024年には48.3兆元(約995兆766億円)にまで増加し、年平均で5.5%の成長を遂げた。今年中には50兆元(約1030兆円)の突破が見込まれている。
この数字は何を意味するのか。
名目値で見れば、中国の小売総額は米国の約80%に相当する。しかし、実質購買力を基準に世界銀行の基準と計算方法に基づいて見れば、中国の小売総額はすでに米国を上回り、1.6倍に達している。
このような巨大な市場需要は、世界中の企業から注目を集めている。長期的な成長を目指す多国籍企業にとって、中国市場は「選択肢」ではなく「必ず参入すべき市場」だとされている。
データによれば、2025年6月末時点で「第14次五か年計画」期間中に中国が受け入れた外資の実績は累計で7087.3億米ドル(約104兆7000億円)に達し、予定より6か月早く7000億ドル(約103兆4110億円)の誘致目標を達成した。また、この期間に新たに設立された外資系企業は22.9万社に上り、前の計画期間よりも2.5万社増加している。
すなわち、「中国への投資」の価値は今なお高まっているということだ。
このような注目の背景には、中国市場が持つ明確な優位性がある。
世界経済の成長が鈍化する中、中国市場の「確実性」は際立っており、企業にとっては安心して長期投資を行える貴重な場所となっている。消費の高度化と多様化が進むなか、企業が腰を据えて展開できる「深層的な安心感」も兼ね備えている。
その支えとなっているのが、中国が持つ独特の「複合的な優位性」である。
世界最多の産業分野を擁する産業体系、安定した供給網、人材面での継続的な強み、加えて法制度も整備が進み、外資に対する枠組みも充実している。こうした要素が、企業にとって確実な成長ルートを提供している。
黄氏の言葉を借りれば、「中国のサプライチェーンは奇跡といえる」。
イノベーションの爆発的な加速もまた、企業に「さらなる推進力」を与えている。中国の技術革新は絶え間なく進化を遂げており、市場のニーズと革新の力が強く結びついている。企業が開発した新技術は即座に活用の場を見つけ、市場の新たな需要がまた新たな技術開発を促進する——まさに「開発・応用・発展」が中国市場内で完結できる土壌が育っている。
さらに注目すべきは、長期にわたる政治の安定と社会秩序の維持であり、中国は世界でも最も安全な国の一つとして評価されている。
多くの企業関係者が認めるように、中国は過去も現在も、そして将来においても、外資企業にとって「理想的で安全、かつ可能性に満ちた投資先」であり続ける。「中国とともに歩むことは、すなわちチャンスと歩むこと」なのだ。
こうした多くの企業の驚きは、中国が進める高水準の対外開放政策を映し出している。
たとえば、外資の市場参入に関するネガティブリスト(制限事項リスト)は縮小が続いており、製造業分野ではすでに全項目が撤廃された。さらに、付加価値通信やバイオテクノロジーといったサービス産業でも開放の試行が順調に進んでいる。22の自由貿易試験区が新たな制度導入の先駆けとして機能し、最貧国やアフリカとの国交樹立国には全品目に対して関税を免除する政策も導入された。中国は、より開かれた姿勢で「共に成長するネットワーク」を築こうとしている。
一方で、世界では単独主義や保護主義が勢いを増しているが、そうした流れに逆行するかのように、中国市場は開放と活力を両立し、国際経済の「安定装置」の役割を果たしている。
今では多くの国際ブランドが、中国の対外開放の恩恵を受け、この市場で芽吹き、しっかりと根を張って成長している。
開放の拡大、そしてその高度化を通じて改革と発展を促すことは、中国が次々と成果を生み出すための「秘訣」となっている。
この「秘訣」を中国が手放すことはない。開かれた中国の扉は、今後も閉じることはなく、さらに大きく開かれていくだろう。
黄氏をはじめとする多国籍企業のリーダーたちの驚きは、結局のところ、中国市場の可能性への信頼であり、開放の恩恵への期待であり、そしてパートナーシップによる共栄への強い意欲の表れである。
より広く開かれた中国の門の先にあるのは、世界の企業にとって新たな成長のチャンスであり、そして世界経済の原動力そのものである。(c)CNS-三里河中国経済観察/JCM/AFPBB News