【7月28日 AFP】ポップカルチャーの祭典「コミコン」の最終日が27日、米カリフォルニア州サンディエゴで開催され、映画「スター・ウォーズ」シリーズで知られるジョージ・ルーカス監督(81)が初めて登場した。

数々の大ヒット映画を手がけてきたルーカス氏を一目見ようと、会場には長蛇の列ができ、数時間並んだ参加者もいた。

来場者約13万人を誇るコミコンは、映画スタジオやスターたちが最新の映画やテレビ作品を紹介する重要なプラットフォームとなっている。

パネルディスカッションで司会を務めたミュージシャンのクイーン・ラティファ氏は、「この瞬間を50年待っていた」と述べ、会場を盛り上げた。

ルーカス氏は自身の映画作品ではなく、2026年に米ロサンゼルスで開館予定の「ルーカス・ミュージアム・オブ・ナラティブ・アート」について語った。この新たな美術館は、ルーカス氏が妻で実業家のメロディ・ホブソン氏と共同で設立したものだ。

パネルディスカッションでルーカス氏は「大学時代からアートを集めている」と話し、保有するコレクションは数万点に上ると説明。「もう50年もこうして集め続けてきて、ふと思ったんだ。『これ全部どうするんだ?』って。だって私は絶対に売りたくないから」と語った。

「そんなことは絶対にできない。アートというのは、そういうものじゃないと思う。もっと感情的なつながりのようなものなんだ」と続けた。

展示内容は多岐にわたるという。

ノーマン・ロックウェル、ジェシー・ウィルコックス・スミス、N・C・ワイエスによるイラスト、フリーダ・カーロ、ジェイコブ・ローレンス、チャールズ・ホワイト、ロバート・コールスコットによるアート作品、さらにウィンザー・マッケイ、フランク・フラゼッタ、ジャック・カービーといった漫画家の作品などを例に挙げた。

そのほか、ルーカス氏の映画で実際に使用された小道具や、ここでしか見ることのできない特別なアイテムも展示されるといい、「これは、民衆のためのアートの神殿のようなものだ」と語った。

さらにルーカス氏は、「人は生まれたとき、恐怖が基本にある。そして人生を通じて、さまざまなことに好奇心を持つ。でも、特に理解できないものに対しては強い好奇心を持ち、それが脅威にもなる」と述べた上で、「だからこそ、人は物語を作るんだ」と語った。

「サイエンスフィクションは神話のようなものだ。けれど、SFの本やアートのおかげで、それを現実のものにしてきた」と締めくくった。(c)AFP