女性がデートした男性を評価するアプリにサイバー攻撃
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【7月26日 AFP】女性がデートした男性に関する「危険信号」や評価を共有できる米国のアプリ「Tea」は25日、サイバー攻撃を受け、ユーザーIDを含む約7万2000枚の画像にアクセスされたと明らかにした。
Teaの広報担当者はAFPに対し、25日早朝、昨年2月以前に登録したユーザーがアップロードした画像を保管する「レガシー」ストレージシステムにアクセスされたことが予備調査で明らかになったと説明した。
盗まれた画像には、アカウント認証のために提出された約1万3000枚の自撮り写真や顔写真付き身分証明書の画像が含まれていた。
残りの画像は、アプリ内で公開されている投稿、コメント、メッセージなどのものだった。
メールアドレスや電話番号のデータにはアクセスされなかったという。
Teaのウェブサイトは、160万人以上の登録者を有し、匿名でデートのアドバイスや体験談を共有できるとしている。
Teaは、女性が問題のある男性を避け、デートするかもしれない相手に関する情報を得るのを助けるといううたい文句で注目を集める一方、物議を醸している。
写真や名前を含むデートレビューのプライバシーリスクを批判される一方、人の善意に付け込む男性や不誠実な男性、暴力的な男性との出会いを避ける助けになると称賛されている。
Teaはソーシャルメディアで急速に広まり、今週にはアップルのアプリ市場「アップストア」のライフスタイルカテゴリーで無料アプリのトップに立った。
掲示板サイト「レディット」などで共有されたスクリーンショットによると、Teaから盗まれた身分証明書画像のコピーが、25日に「インセル(インボランタリー・セリベイト、非自発的な独身者)」文化と偽情報のまん延で知られるオンラインフォーラム「4Chan」に投稿された。
サイバーセキュリティ―企業バグクラウドのセキュリティー責任者、トレイ・フォード氏によると、運転免許証などの身分証明書の画像が盗まれた今回のサイバー攻撃によって、被害者はストーカー行為や個人情報窃盗のリスクにさらされる可能性があるという。
フォード氏はAFPに対し、「ユーザー名を実名や住所と結び付けることで、女性たちはさまざまな懸念に直面することになる」「個人情報窃盗は氷山の一角にすぎない」と指摘した。(c)AFP