【7月26日 AFP】ドナルド・トランプ米大統領は25日、イスラム組織ハマスがパレスチナ自治区ガザ地区での停戦合意を望んでいないと批判した。また、イスラエルは交渉の決裂後に人質解放の「代替案」を模索すると発表している。

米国とイスラエルの担当者がカタールでのハマスとの間接交渉を中止した後、トランプ氏は「残念だ。ハマスは本当に合意を望んでいない。彼らは死にたいのだと思う」と述べた。

トランプ氏は「最後の人質を解放した後に何が起こるかを知っている」から、ハマスがガザ地区に残る捕虜を引き渡す準備ができていないとの考えを示した。

スティーブ・ウィトコフ米国特使は、物別れに終わった24日の交渉でハマスが「誠意を持って行動していない」と非難していた。

しかし、ハマスの高官バッセム・ナイム氏は、ウィトコフ氏が交渉の現実をゆがめ、双方が合意した内容を撤回したと反論。AFPに対し、ウィトコフ氏が「イスラエルの立場に奉仕しようとしている」と語った。

イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相は「米国の同盟国とともに、われわれは今、人質を帰還させ、ハマスのテロ支配を終わらせ、持続的な平和を確保するための代替案を検討している」と述べた。ウィトコフ氏も、米政府が「代替案を検討する」と述べていたが、その内容についての詳しい説明はなかった。

仲介役のカタールとエジプトは、協議がまだ再開される可能性があり、突破口を開くために「集中的な努力」を続けると誓っている。

一方でイスラエル当局者はAFPに対し、ガザ地区への援助物資の投下がまもなく再開されると発表。支援団体は、1年9か月以上にわたる紛争により、栄養失調の子どもが急増していると警告を発している。(c)AFP