石破首相、退陣を否定「そのような発言をしたことは一度もない」
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【7月23日 AFP】石破茂首相は23日、自民党幹部との会談で退陣について協議したとの報道を否定した。参院選での敗北を受け、石破氏の進退が焦点となっている。
自民・公明両党は20日に行われた参院選で大敗。過半数の議席を確保できず、衆議院に続き参議院でも少数与党となった。
石破氏は選挙翌日、米国との関税交渉での合意形成が模索される中で「責任を果たす」と述べ、職務を続ける意向を示していた。
関税をめぐってはドナルド・トランプ米大統領が22日、日本に15%の「相互関税」を課すことで合意したと発表。自動車関税についても15%とするとした。
党幹部との23日の会談をめぐっては、石破氏が自身の進退について協議するとの報道が相次いだ。
しかし、石破氏は会談後に記者団に対し、自身の進退については「一切、話は出ていない」と説明。また自身の退陣をめぐる報道についても「そのような発言をしたことは一度もない」と否定した。
石破氏はさらに「強い危機感を皆で共有した。党の分裂は決してあってはならない」ということを話し合ったと述べた。
一部報道機関は、こうした発言を辞任観測の打ち消しとみている。その一方で辞任の意志は依然として固いとする報道もある。(c)AFP