バイデン氏選挙戦撤退から1年、息子の「怒り」のインタビュー公開
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【7月22日 AFP】米国のジョー・バイデン前大統領が大統領選からの撤退を表明してから、21日で1年を迎えた。これにあわせて、父親の撤退を促し世論形成を主導した米俳優ジョージ・クルーニーさんを痛烈に批判する、息子のハンター・バイデン氏のインタビューが公開された。
300万人の登録者数を持つ独立系ジャーナリストのアンドリュー・キャラハン氏のユーチューブチャンネルで公開された動画でハンター氏は「クソくらえだ。彼(クルーニーさん)も、周りの連中も全員だ」と罵詈雑言を交えて語っている。
クルーニーさんは、2024年の大統領選のわずか3か月前に、バイデン氏に撤退を求める公開書簡を「ニューヨーク・タイムズ」に寄稿。民主党内で初めて声を上げた著名人の一人となった。
当時81歳だったバイデン氏は、6月末にドナルド・トランプ氏と行ったテレビ討論で精彩を欠き、健康状態や判断力をめぐる懸念が支持層の間で一気に広がっていた。
クルーニーさんは米紙ニューヨーク・タイムズへの寄稿で、「私はジョー・バイデンを愛している」「友人だと思っているし、信じている。だが、彼が勝てない唯一の戦いは、時間との戦いだ」と述べ、バイデン氏に大統領選から撤退するよう強く求めた。
そのわずか11日後の7月21日、バイデン氏は大統領選からの撤退を正式に表明した。
公開されたインタビューでハンター氏は「ジョージ・クルーニー、なぜお前の言うことを聞かなきゃならないんだ?52年間もこの国に奉仕してきた人間を踏みにじる権利が、お前にあるのか?ニューヨーク・タイムズに全面広告を出す権利があるのか?」と怒りをあらわにした。(c)AFP