【7月23日 People’s Daily】浙江省(Zhejiang)義烏市(Yiwu)の「義烏国際商貿城」は「世界のスーパーマーケット」と呼ばれ、7万5000軒が店を開き、1日平均客数は延べ22万人に達する。最近、記者がここを訪れてみると、外国人バイヤーが続々と訪れ、商談・契約が活発に行われている様子が見られた。

「長年経験を積んできたので、市場の変化に適応できている。困難に直面しても、『解決策は常に困難よりも多い』ということわざを信じている」、マーケットに店舗を構える多くの店主がこのように話している。

午後3時、マーケットの2区5階にある店舗で「柯南五金工具商行」の汪楠(Wang Nan)総経理は昼食を取る暇もなく、客の対応に追われていた。「今日はこれで4組目の客だ。オンラインの方でも多くの客が発注を待っている」とのことだ。汪さんの会社は今年に入り売上高が約20%増加したという。

汪さんが経営する会社は、手動工具や電動工具などを取り扱い、千種類を超す品ぞろえを誇っている。現在、同社は江蘇省(Jiangsu)丹陽市(Danyang)などの産業基地にある複数のメーカーと提携し、代理店を通じてグローバル市場にビジネス展開を果たし、100以上の国と地域に商品を輸出している。
  
豊富な商品ラインナップ、きれいな包装、優れた商品性能が、柯南商行の商品が世界中の消費者から愛されている理由だ。

「米国への輸出比率は約10%だが、現在の米国向け商品の出荷遅延は当社全体の経営に大きな影響はない。良い商品さえあれば、新しい顧客は必ず増える」と、汪さんは自信をのぞかせた。

義烏マーケットの商品は品ぞろえが豊富で、品質も優れ、日常生活に欠かせない需要性の高い商品が多い。データによると、義烏マーケットには210万点を超えるSKU(在庫管理上の最小単位)があり、日用品分野の全サプライチェーンをカバーしている。こうした競争力の高い主力製品が、義烏の商人たちに困難に打ち勝つ自信を与えている。

「近年、我々はアフリカ市場の開拓に注力し、毎年20%以上の成長を遂げている。対米貿易の比率は2018年の60%から現在は5%にまで減少した」「浙江麗芙秀化粧品」の販売責任者・劉健豪(Liu Jianhao)さんは米国の関税措置への対応についてこのように冷静に説明した。

同社は昨年10月、アフリカや中東市場をターゲットにした香水シリーズを開発した。最初は30品目だけの計画だったが、今年2月に発売してみると、すぐに品薄状態となり、地域別の販売状況に応じて、このシリーズの新商品を36種類急ぎ追加したという。 

劉さんは「わずか2か月余りで、このシリーズは50万本以上を販売した」と言い、「思いついたらすぐに実行でき、しかも迅速で高品質だ。中国のサプライチェーンの力は、義烏の商人が多元的で多様な海外市場を開拓するための基盤となっている」と強調した。

「義烏国際商貿城」には、様々な肌色の外国人商人が行き交っている。義烏はまるで終わりのない商品博覧会のようだ。世界中の商人を歓迎している。

義烏税関の統計によると、今年の第1四半期、義烏と「一帯一路(Belt and Road)」協力国との輸出入貿易総額は、1118億5000万元(約2兆2549億円)に達し、前年同期比11.7%増となり、同期の義烏全体の貿易額の66.8%を占めた。

またこの期間の東南アジア諸国連合(ASEAN)と欧州連合(EU)との輸出入総額はそれぞれ前年同期比16.1%と16.5%増加し、アフリカ、ラテンアメリカ、中東地域との輸出入総額はそれぞれ3.9%、14.1%、13.7%増加している。

義烏の商人たちは、アジア・アフリカ・ラテンアメリカ地域と「一帯一路」共同建設国の市場では旺盛な需要が続いており、外国貿易の「友達の輪」を拡大すれば、市場変動のリスクへの「耐性」を強化できると考えている。

税関総署のデータによると、中国の第1四半期の対外協力の空間は、一層の拡大を示している。第1四半期の中国と「一帯一路」共同建設国との輸出入総額は、5兆2600億元(約106兆416億円)で、前年同期比2.2%の増加となり、中国全体の輸出入総額の伸び率(1.3%)を0.9ポイント上回った。これは輸出入総額の51.1%を占めている。そのうち、ASEAN向けは7.1%増加し、中央アジア5か国向けは6.9%増加した。
  
「多元的な市場を構築し、各方面の産業チェーン・サプライチェーンの協力を深化させることは、中国の対外貿易の自己回復力を強化することだ」、税関総署の責任者はこのように指摘する。また、国内経済と対外貿易とが一体化した発展に伴い、国内市場の強靭さも外国貿易企業の基盤となっているという。

商務部は4月13日、「外貿優品中華行」のキックオフ式典を開催した。これは外需型の貿易企業が中国国内市場に進出しやすくなるよう支援する政府の取り組みだ。外国貿易と消費の重点地域に焦点を当て、重点業界を対象に一連の専門的なマッチングを実施し、外貿型企業の国内販売チャネルを円滑化して、海外市場の環境変化のショックに対応し、外国貿易の安定化と消費の拡大を目指している。

業界団体、Eコマースプラットフォーム、百貨店・スーパーマーケットなどが積極的に呼応し、共同で力を発揮し、多角的な措置を講じて、外貿型企業の国内販売チャネル拡大を支援している。

商務部の関係者は「我々は自分たちのすべきことを着実に遂行し、中国の『確実性』によって外部環境の『不確実性』を緩和していく」と述べた。さらに「中国の超大規模市場の潜在力が次々と引き出され、国内経済や対外貿易の安定に向けた政策が相次いで実施される中で、中国の対外貿易は様々なリスクや困難に対応するための自信と底力を備えている」と強調した。(c)PeopleʼsDaily/AFPBBNews