【7月17日 AFP】米国のドナルド・トランプ大統領は16日、米連邦準備制度理事会(FRB)のジェローム・パウエル議長を解任する計画は現時点ではないと述べたものの、その可能性を排除しないと付け加えた。

パウエル議長に対する数か月にわたる非難がエスカレートする中での矛盾をはらんだトランプ氏のメッセージにより、30年物米国債の利回りは5%以上に上昇した。

トランプ氏はパウエル議長を解任するかどうかを問われると、「彼はひどい仕事をしているが、いや、その話はしていない」とし、「何も排除しないが、可能性は低いと思う」と付け加えた。

パウエル議長の任期が終了する際に、いずれにせよFRBのトップを交代させることができると指摘したトランプ氏は「良い人を選ぶだろう」「より低い金利を見たい」と述べた。

パウエル議長の任期は2026年5月までとなっており、FRB理事としての任期はその後に終了する。

早期辞任のつもりはないとしたパウエル議長は、金融政策に関する中央銀行の独立性は法律の問題であると考えている。

最近の最高裁判所の命令は、FRB職員は政策の不一致から職を解かれることはなく、「正当な理由」で解任されなければならないことを示唆しており、これが不正行為を意味すると解釈される可能性がある。(c)AFP