【7月18日 CGTN Japanese】中国南西部の重慶市にある西南大学が7月14日に明らかにしたところによると、同大学の童暁玲教授が率いる研究チームは遺伝子編集技術を通じて、カイコの性別を雌から雄へ転換することに成功したとのことです。この成果は昆虫の性別が染色体により決定される固有のパターンを打破しただけでなく、人間や家畜、作物にも利益をもたらす経済昆虫の育種や害虫の防除に新たな技術ルートを切り開きました。関連する研究成果はこのほど、国際学術誌「害虫管理科学(PEST MANAGEMENT SCIENCES)」に掲載されました。

カイコは重要な経済昆虫で、新興モデル生物として注目されています。雄カイコはストレス耐性が強く、糸は品質が優れ、絹糸への転化率も高いため、養蚕業界に好まれています。このため、全雄カイコ品種の育成は養蚕業の発展で期待されています。従来の研究では、カイコの性別決定に関する遺伝子を探索してきましたが、完全な性別転換の実現には至りませんでした。

童教授によると、研究チームは性別を制御する鍵となる遺伝子に焦点を当て、遺伝子改変ツールのCRISPR-Cas9(クリスパー・キャスナイン)を用いて、雌カイコに雄の発育指令を実行させました。

遺伝子編集を経た雌のカイコは成虫段階で転換し、7節の腹部は雄特有の8節になり、雄カイコにのみ存在するクラスパーなどの生殖器官が成長し、さらに体内には完全な精嚢、輸精管が発育し、雄カイコと同様に精子を作ることができます。同研究はカイコの性別制御技術における大きな進展であり、より高収量・高品質のカイコの品種を育成し、シルク産業の発展を推進することが期待されています。(c)CGTN Japanese/AFPBB News