インド、ボーイング機の燃料スイッチ点検を指示 墜落事故受け
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【7月15日 AFP】インド当局は14日、前月発生したエア・インディア機の墜落事故で260人が死亡したことを受け、ボーイング機複数種について燃料スイッチを点検するよう航空各社に指示を出した。
インド航空事故調査局(AAIB)が12日に発表した予備報告によると、事故機では離陸直後に燃料スイッチが「運転」位置から「カットオフ」位置に切り替わっていたという。
報告書は、6月12日に発生したこの事故について結論や責任の所在を明記していないものの、操縦室でのやり取りとして、一人のパイロットが「なぜ燃料を切ったのか」と尋ね、もう一人のパイロットが「切っていない」と応じたことが記されている。
これを受けて、インド民間航空総局(DGCA)は15日、ボーイング787型機や737型機などの燃料制御スイッチのロック機能について調査するよう命じた。
この命令は、ボーイング社が自社機の燃料スイッチロックに安全性があると運航会社に通知した後に出された。
しかし、これは米連邦航空局(FAA)の特別耐空性情報通報(SAIB)に基づくもので、ロックが誤って作動しないことを確認するための検査が推奨されている。
DGCAは声明で、「国際的および国内の複数の航空会社が、SAIBに従って機材の点検を開始した」と明らかにした。
また対象となる機材を保有するすべての航空会社は、7月21日までに点検を完了する必要があると強調している。(c)AFP