【7月14日 AFP】サッカーイングランド・プレミアリーグのリバプールは13日、ポルトガル代表FWジオゴ・ジョタ選手の死後初めてピッチに戻り、プレシーズンの親善試合でプレストン・ノースエンドに3-1で勝利した。

ジョタ選手は3日、スペイン北西部の高速道路を走行中に車両が道路から外れて炎上し、弟のアンドレ・シルバ選手とともに死去した。その11日前には、長年のパートナーだったルテさんと結婚式を挙げていた。

敵地ディープデールでのキックオフ前にはリバプールのアンセム「You'll Never Walk Alone」が演奏され、プレストンの主将ベン・ホワイトマンはアウェーサポーターの前に花輪をささげた。

両チームの選手は喪章を着け、1分間の黙とうをささげた。

ジョタ選手は昨季のプレミアリーグ優勝メンバーの一員で、6月にはポルトガル代表としてUEFAネーションズリーグ制覇に貢献していた。

試合前にリバプールのアルネ・スロット監督はインタビューに応じ、「彼の人生最後の月に、彼があらゆる面でチャンピオンだったことは慰めになる」と述べた。

「彼は結婚して家族にとってのチャンピオンであり、これが最も重要なことだ」「ネーションズリーグを制して母国にとってもチャンピオン」「そして、プレミアリーグを優勝したことで、われわれにとってもチャンピオンだ」

先週末にポルトガルで行われたジョタ選手の葬儀にも参列したコナー・ブラッドリー、ダルウィン・ヌニェス、コーディ・ガクポが得点を挙げたリバプールは、日常に戻るための一歩を踏み出した。

スタンドには「われらの20番よ永遠に」と書かれたバナーが掲げられ、28歳で亡くなったジョタ選手に敬意を表した。クラブは11日、背番号20番を永久欠番にすると発表している。(c)AFP