【7月14日 AFP】ドイツのラース・クリングバイル財務相は13日、米国との関税に関する合意が締結されなければ、欧州連合(EU)は「断固とした」行動を取る必要があると述べた。

クリングバイル氏は日刊紙南ドイツ新聞に対し、米国との「真剣で解決志向の交渉」は依然として必要であると述べたが、交渉が決裂した場合、EUは「欧州の雇用と企業を守るための断固とした対抗措置」を講じる必要があるとした。

関税は「敗者しか生まない」ものであり、「欧州の企業と同様に、少なくとも米国経済を脅かす」と述べ、「欧州は決意を固め、団結している。われわれは公正な取引を望んでいる」と語った。

ドナルド・トランプ米大統領は12日、貿易不均衡を問題視して、EUに対し8月1日から30%の関税を課すと発表した。

EUのウルズラ・フォンデアライエン欧州委員長は13日、米国の関税強化に対する報復措置について、今月14日までとなっている停止期間を8月上旬に延長する意向を表明した。

「常に、交渉による解決を望むということを明確にしてきた。8月1日までの時間を活用する」と記者団に語った。(c)AFP