民族衣装で彩るLABUBUブーム
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【7月14日 CNS】最近、9本の尖った歯を持つ「ブサかわいい」森の精霊・LABUBU(ラブブ)が、中国国内外で爆発的な人気を博している。このブームの中で、ラブブに「中華民族風」の装いを施す動きが広がり、初期モデルのラブブが多くの器用な手によって特製の民族衣装をまとい、チベットの民族服や銀飾りを身につけるなど、さまざまな奇抜な組み合わせが誕生している。
チベットの民族服を着せ、ヤク毛のフェルト帽をかぶせると、ラブブはたちまち「人気潮流玩具」から「高原の精霊」へと変身する。SNSでは、チベット自治区(Tibet Autonomous Region)のポタラ宮(Potala Palace)、エベレスト、ヤムドク湖(Yamdrok Lake)などチベットの人気観光地で撮影された写真に、長袖でウエストの広いチベット式ローブや、女性用伝統装飾を身につけたラブブが頻繁に登場しており、同行した人間よりも目立つ存在になっている。
変装した「チベット版」ラブブを連れて、標高世界一のポップマート(Pop Mart)店舗であるラサ市(Lhasa)の八廓街店まで足を運ぶ人も多く、そこで「チベット限定モデル」を入手できることを期待している。この店舗では、経文旗、雪山、白塔、ポタラ宮といったチベット要素を取り入れたラブブのバッジも販売されており、地域色と記念価値が相まって、消費者から好評を博している。
職人の手によって、広西チワン族自治区(Guangxi Zhuang Autonomous Region)や貴州省(Geizhou)・ミャオ族の民族衣装も「ラブブサイズ」にカスタマイズされている。特製の絞り染め衣装にキラキラと光る銀の頭飾り、鈴のように音を立てる首飾りを合わせると、ラブブはたちまち現地の文化に溶け込んだような装いになる。ユーザー名「不生気旅行」さんは185元(約3787円)をかけてラブブ用のミャオ族衣装を購入し、貴州旅行中に黄果樹瀑布や下司古鎮などで民族風に変身したラブブを撮影し、限定フォトを作成した。彼女は小紅書(Red)で「民族風の新衣装を着たラブブは、どの観光地でも注目の的だった」と綴っている。
内モンゴル自治区(Inner Mongolia Autonomous Region)では、ラブブはまた新たな衣装を得ている。「モン善媽民族服飾」という子ども用モンゴル衣装専門店が、ラブブブームを受けて衣装制作の依頼を受け、複数デザインのラブブ用デール(モンゴル族の民族衣装)を作成し、ネット全体で試着モデルの募集も行った。ラブブのデールはミニサイズながらも丁寧に作られ、雲の模様が刺繍されたローブにシルクの帯、尖った頂の帽子まで忠実に再現されており、質感も抜群だ。
店主によると、「反響は非常に良く、『デールを着たラブブに会うために草原へ行きたい』という声もあった」といい、現在では購入者が周辺省から中国各地にまで広がっているという。彼女は、これを機により多くの人がモンゴル族の伝統衣装の魅力を感じてくれたらと話している。
湖北省(Hubei)恩施市(Enshi)では、無形文化遺産の伝承者である趙寛梅(Zhao Kuanhai)氏が、姪の張珊珊(Zhang Shanshan)さんのために手作りの「シランカプ版ラブブ衣装」を制作した。張珊珊さんはこの新衣装を着せたラブブを抖音(Douyin)で公開し、「世界初のトゥチャ族ラブブ」とのキャプション付きで投稿したところ、再生回数は瞬く間に100万回を突破し、コメント欄では多くのユーザーが「同じものが欲しい!」と殺到した。
シランカプとはトゥチャ族の伝統的な手織り錦で、「シラン」は布団、「カプ」は花模様を意味する。構図は均整がとれ、模様は豊かで立体的、色彩も鮮やかで力強く、国家級の無形文化遺産に指定されている。張珊珊さんは現在、抖音上にラブブ用シランカプ全身コーデの購入リンクを掲載しており、価格は388元(約7943円)。
このような中華民族風のラブブ衣装は、「娃衣」(人形用の服)の一種とされる。「娃衣」とは、ぬいぐるみに着せる衣装のことを指し、ラブブなどのIP(知的財産権)が人気を集める中で、コーディネート文化としても注目を集めている。民族衣装風に限らず、漢服、ロリータ、アカデミックドレス、西遊記風など、さまざまなスタイルの娃衣が次々と登場している。今年、ラブブの制作元であるポップマートも公式娃衣を販売しており、作業服、オーバーオール、シャツなどのベーシックタイプがラインナップされていた。価格は小サイズで69元(約1412円)、中サイズで129元(約2641円)で、現在はすべて完売表示となっている。(c)CNS/JCM/AFPBB News