【7月10日 AFP】スペインの裁判所は9日、同国サッカー1部リーグのレアル・マドリード前指揮官カルロ・アンチェロッティ氏に対し、2014年の脱税の罪で1年の懲役刑を言い渡した。しかしながら、判決が2年未満のため、前科のないアンチェロッティ氏が刑務所で服役することはない。

検察はイタリア出身のアンチェロッティ氏が2014年と15年にレアルの監督を務めていた際、肖像権を通じた追加収入を隠ぺいするためにペーパーカンパニーをつくり上げたと主張し、懲役4年9か月を求刑していた。アンチェロッティ氏はこの時期に、収入を申告せず100万ユーロ(約1億7000万円)以上の脱税を行ったとされている。

現在はブラジル代表を務めるアンチェロッティ氏は、4月に行われた裁判で意図的な詐欺行為を否定していた。

首都マドリードの裁判所は懲役1年に加えて、38万6361ユーロ(約6635万円)の罰金を科している。(c)AFP