ロシアのラブロフ外相、今週末に北朝鮮訪問へ
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【7月9日 AFP】ロシアのセルゲイ・ラブロフ外相が今週末、北朝鮮を訪問する。ロシア外務省が9日、明らかにした。両国が軍事関係を深める中、ロシアの高官による訪朝が相次いでいる。
ロシア外務省のマリア・ザハロワ報道官は9日、モスクワで記者団に対し、「ラブロフ外相は11〜13日に朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)を訪問し、外相レベルでの第2回戦略対話を行う」と述べた。
北朝鮮の朝鮮中央通信も「朝鮮民主主義人民共和国外務省の招待により」ラブロフ外相が来朝すると伝えた。
ウクライナ侵攻が始まって3年以上が経過する中、北朝鮮はロシアの主要な同盟国の一つとなっており、数千人規模の兵士や多数の武器を送ってロシア軍の作戦を支援している。韓国政府によれば、ロシア側で戦闘に加わった北朝鮮兵士のうち約600人が戦死し、数千人が負傷したという。
ロシアのセルゲイ・ショイグ安全保障会議書記は今年に入って複数回訪朝しており、先月には、両国が包括的な軍事協定を締結してから1年を記念する行事に出席した。
ショイグ氏はまた、北朝鮮がロシア西部クルスク州に建設要員や地雷除去部隊を派遣する計画も明らかにしている。
韓国・慶南大学の北朝鮮専門家、林乙哲(イム・ウルチョル)教授はAFPの取材に「ロシア高官によるこれほど頻繁な訪朝は非常に異例だ」と述べ、「こうした議論の中心には、金正恩総書記によるロシア訪問の計画がある可能性がある」と指摘した。(c)AFP
