【7月10日 CGTN Japanese】北京市の南東部に位置する方荘ショッピングセンターがこのほど、北京初の「ミュージアム&モール」(体験型ミュージアムとショッピングモールが一体化した複合施設)として新装オープンしました。方荘コミュニティーの33年の歴史を継承して誕生した「ミュージアム&モール」は、老舗ブランド、無形文化遺産の体験、中国国産の伝統工芸品を融合させ、北京のビジネスにおける新たなランドマークとなっています。ビジネス空間の進化とアップグレードを示すだけでなく、現代的なビジネス環境の中で伝統文化が生き生きとよみがえった場所でもあるとみられています。

 モールは博物館のコンセプトを取り入れ、地域文化の特色を打ち出しています。京劇の面作りのほか、北京特有の伝統的な手工芸品であるセミの抜け殻細工「毛猴」や、ウサギ人形の「兎児爺」などの無形文化遺産の工芸体験と老舗のクリエイティブグッズを消費シーンに溶け込ませ、「人・物・生活」が一体となった伝統継承の場を創出しています。

 方荘ショッピングセンターは方荘コミュニティーに 33 年間根を下ろしてきた中国の国有企業です。今回のリニューアルにより、消費者に新しいショッピング体験を提供する一方、無形文化遺産と現代ビジネスを結ぶ拠点として「生きた博物館」を創り上げました。モール内で無形文化遺産を披露する伝承者は、「ここは単なるショッピングモールではなく、『文化サロン』のようなものだ。先祖から受け継いだ知恵と技をより多くの人々に見てもらいたい。これは私たち継承者の責任であり、光栄でもある」と述べました。(c)CGTN Japanese/AFPBB News