イスラエル極右閣僚、ガザ停戦交渉打ち切りと「蹂躙」要求
発信地:エルサレム/中東・アフリカ
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【7月9日 AFP】イスラエルの極右イタマル・ベングビール国家治安相は8日、ベンヤミン・ネタニヤフ首相に対し、パレスチナ自治区ガザ地区での停戦合意を目指し、カタールの首都ドーハでイスラム組織ハマスと間接交渉を行っている代表団を呼び戻すよう求めた。
イスラエルとハマスの間接交渉3日目、ベングビール氏はX(旧ツイッター)への投稿で「ネタニヤフ首相に対し、ドーハで殺人犯ハマスと交渉している代表団を直ちに呼び戻すよう求める」と述べた。
パレスチナ自治区ヨルダン川西岸の入植地に住むベングビール氏は代わりにガザについて、「完全封鎖、軍事力による蹂躙(じゅうりん)、(パレスチナ人の域外への)移住促進、そして(イスラエル人の)入植」を求めた。
ベングビール氏はこれらの措置を「完全勝利への鍵であり、数千人のテロリストを解放し、イスラエル兵の血で占領した地域からイスラエル軍を撤退させるような無謀な取引ではない」と述べた。
交渉に近いパレスチナ当局者は8日、AFPに対し、間接交渉は継続中で、「(停戦の)実施メカニズム、特に撤退と人道支援に関する条項」に焦点が当てられていると述べた。
ネタニヤフ氏はドナルド・トランプ米大統領の政権復帰後3度目の米訪問を実施。トランプ氏は7日、停戦合意成立に自信を示した。
ネタニヤフ氏は、完全なパレスチナ国家樹立の可能性を排除し、イスラエルが「いつまでも」ガザの治安維持を担当すると強調した。
国連によると、ガザの82%が現在、イスラエル軍の支配下または避難命令下にある。(c)AFP