【7月8日 AFP】イランのマスード・ペゼシュキアン大統領は7日に公開されたインタビューで、イスラエルが自身の暗殺を試みたと主張した。

米メディア関係者のタッカー・カールソン氏とのインタビューで、イスラエルによる暗殺の試みについて質問されたペゼシュキアン氏は、「彼らは試みた。計画通りに行動したが、失敗した」と述べた。

さらに「私の命を狙ったのは米国ではなくイスラエルだった。(当時、)私は会議の最中だったが、彼らはその会議が行われていた地域を爆撃しようとした」と語り、軍事衝突中に起きた暗殺未遂について言及した。ペゼシュキアン氏はペルシャ語でインタビューに応じた。

また、イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相が中東地域での「永遠の戦争」を追求する「アジェンダ(政策目標)」を持っていると非難し、米国がそれに巻き込まれないよう求めた。

「米国政府は、米国の戦争ではない戦争に関与することを控えるべきだ。これはネタニヤフの戦争だ」と述べた。

核交渉の再開については、信頼関係の再構築が前提となるとし、「再交渉に問題はない」との考えを示した。

その上で「交渉を再開するには条件がある。どうすれば再び米国を信頼できるのか」「仮に交渉を再開したとして、その途中で再びイスラエルがわれわれを攻撃する許可を与えられないと、どうして確信できるのか」と述べた。

また、米国による対イラン制裁が解除されれば、米国からの投資も受け入れる考えを示し、「米国の投資家がイランに来て投資を行うことを妨げる制限は何もない」と語った。

ペゼシュキアン氏はさらに、米国にはイランおよび地域に対して「平和」と「戦争」の二つの道があると指摘した。

「トランプ米大統領には、地域を平和と明るい未来に導き、イスラエルに自制を促す力がある。それができなければ、ネタニヤフ氏が望む終わりなき戦争に、米国や大統領自身が引きずり込まれることになる」と述べた。(c)AFP