【7月7日 AFP】インドネシア東部の火山が7日、噴火し、噴煙が上空18キロの高さに達した。当局が発表した。この火山は、数週間前にも噴火しており、バリ島発着の航空便数十便が欠航となっていた。

インドネシア火山当局によると、観光地として知られるフローレス島にある標高1584メートルのレウォトビ・ラキラキ山が、現地時間午前11時5分（日本時間同日午後0時5分）に噴火した。

当局は「レウォトビ・ラキラキ山で噴火が発生し、山頂から約18キロ上空まで噴煙柱が達した」と発表。特に河川沿いの地域では、大雨により火山性の泥流が発生するおそれがあるとして警戒を呼びかけた。

現時点で、噴火による被害や死傷者の報告はない。

地質庁のムハンマド・ワフィド長官は声明で、「爆発的な噴火と継続的な火山性地震が観測されており、活動レベルは非常に高い」と指摘。住民に対し、火口から少なくとも半径6キロの範囲には近づかず、火山灰から身を守るためマスクを着用するよう呼びかけた。

先月の噴火では、バリ島発着のフライトが数十便欠航し、周辺地域には火山灰が降り注いだ。少なくとも一つの村が避難を強いられた。

また、昨年11月の噴火では、9人が死亡、数千人が避難を余儀なくされ、バリ島への国際便も多数欠航した。

今回の噴火による欠航便は今のところ確認されていない。(c)AFP