【7月4日 AFP】テニス、ウィンブルドン選手権は3日、男子シングルス2回戦などが行われ、大会第6シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア)は6-3、6-2、6-0でワイルドカード(主催者推薦)のダニエル・エヴァンス(英国)を圧倒し、最多25回目の四大大会(グランドスラム)タイトル獲得に向けて一歩前進した。

わずか1時間47分でエヴァンスから勝利したジョコビッチは、大会通算99勝目を挙げたことを伝えられると、「長くプレーしているということだね!」と応じ、「ウィンブルドンは自分の心の中で特別な場所を占めている。ここでつくられた歴史は、もちろん特別だ」と述べた。

第1シードのヤニック・シナー(イタリア)も6-1、6-1、6-3でアレクサンダー・ブキッチ(オーストラリア)を退け、3回戦に進出。ウィンブルドンでは初の決勝進出を目指す中で、今大会はまだ12ゲームを落とすにとどめている。

一方で、地元の期待を背負う第4シードのジャック・ドレイパー(英国)は、準優勝の経験を持つマリン・チリッチ(クロアチア)に4-6、3-6、6-1、4-6で敗れた。アンディ・マレー(英国)の足跡をたどって英国人チャンピオンになることを夢見ていたドレイパーだったが、往年のプレーを見せた36歳のチリッチに屈した。

女子シングルスでは上位5シードのうち勝ち残っているのが世界1位のアリーナ・サバレンカのみとなっているが、前回女王のバルボラ・クレイチコバ(チェコ)とグランドスラム通算5勝のイガ・シフィオンテク(ポーランド)は、フルセットマッチを制して敗退を免れた。

今季けがに悩まされてわずか6試合にしか出場していないクレイチコバは、100パーセントの状態ではない中、キャロライン・ドールハイド(米国)を6-4、3-6、6-2で下した。

シフィオンテクはキャティ・マクナリー(米国)に第1セットを先取されたものの、5-7、6-2、6-1の逆転勝ちを収めた。

その他では2022年大会優勝のエレナ・ルバキナ(カザフスタン)、18歳のミラ・アンドレーワがそれぞれ3回戦に駒を進めている。(c)AFP/Steven GRIFFITHS