【7月2日 AFP】スペイン北東部の町で1日、車内に数時間にわたって置き去りにされた子どもが死亡した。スペインや隣国ポルトガルを含む欧州各国では、記録的な暑さが続いている。

事故が起きたのは北東部カタルーニャ州バルスで、緊急当局が午後早くに通報を受けて現場に駆け付けたが、子どもを蘇生させることはできなかったと警察がAFPに語った。

警察によると、死亡した子どもは炎天下の車内に午前中いっぱい放置されていた。ドアはロックされており、父親の不注意が原因とみられるという。

警察は「熱中症だった。大人でも死んでいただろう」と説明した。

国立気象当局AEMET(アエメット)によると、同日午前のバルスの気温は日陰でも32度に達した。

欧州ではここ数日、イベリア半島全体からフランス、イタリア、バルカン半島、ギリシャにかけて広い範囲が激しい暑さに見舞われ、健康警報や森林火災のリスクに対する警告が発令されている。

スペイン国内の複数の地域では気温が40度を上回っている。AEMETは1日、先月の平均気温が23.6度となり、2017年に記録された22.8度を上回って、同国の観測史上で最も暑い6月だったと発表した。

ポルトガルでも6月30日、首都リスボンの東約100キロのモラで、6月としては過去最高となる46.4度を記録した。(c)AFP