【7月1日 AFP】パレスチナ自治区ガザ地区の民間防衛機関は6月30日、イスラエル軍の攻撃により少なくとも51人が死亡したと発表した。そのうちの24人は、海岸沿いの休憩所を狙った攻撃によって命を落としたという。

イスラエルとイランの12日間にわたる武力衝突が停止したことを受け、ガザでの停戦と人道状況の改善への期待も高まっている。こうしたなか、イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相が7日に米ホワイトハウスを訪問すると、米国の政府当局者がAFPに匿名を条件に語った。

ドナルド・トランプ米大統領は最近、ガザでの停戦合意をイスラエルに求めており、イスラエルの戦略問題担当相のロン・ダーマー氏が今週、米首都ワシントンで米当局者と会談する予定となっている。

しかし、現地では依然としてイスラエル軍がパレスチナ全域で攻撃を続けている。民間防衛機関によると、30日の攻撃で51人が死亡した。

ガザ市の海岸沿いの休憩所を狙った攻撃の現場を目撃した男性は、「体の一部が飛び散り、ばらばらになった遺体が燃えていた。ひどい光景だった」とAFPに語り、「大きな爆発があって、あたり一帯が揺れた」と当時を振り返った。

男性によると、この休憩所は飲み物や家族向けの座席が用意され、またインターネット接続も利用できるため、いつも人で混雑していたという。

攻撃についてAFPはイスラエル軍にコメントを求めたところ、「調査中」との返答にとどまった。

ガザ地区では報道制限や一部地域へのアクセスの困難さがあるため、AFPは救助隊や地元当局が発表した死者数や詳細を独自に検証することはできていない。(c)AFP