【7月5日 Peopleʼs Daily】国連(UN)が新設した「文明対話国際デー」の専用ウェブページを開くと、9枚の写真を介して「異なる文明がそれぞれ独自の美しさを持ち、互いに調和する光景」が映し出される。9枚の写真に添えられた「対話は、国際社会の力を結集し、各国の人びとが平和と信頼の中で共存するという伝統を強固にする手助けに」というキャプションは、中国が「文明対話国際デー」の設立を提唱した初志を明確に表している。

 習近平(Xi Jinping)主席は2023年3月15日、「中国共産党と世界の政党の高層人士の対話会」において「グローバル文明イニシアチブ」を提唱し、世界に向けて文明交流と相互理解の深化、人類社会の文明進歩を促進する真摯に呼びかけた。

「グローバル文明イニシアチブ」は、世界の文明の多様性を尊重し、全人類の共通の価値を提唱し、文明の継承と革新を重視し、国際的な人文交流と協力を強化することを提唱している。これにより、異なる文明の包摂的な共存と交流・相互理解に新たな原動力を注入し、「文明対話」を通じて時代の変化に対応する知恵と啓発を提供することができる。

 昨年、中国が提唱した「文明対話国際デー」の設立決議は、第78回国連総会で、全会一致で採択された。これは、「グローバル文明イニシアチブ」が時代の潮流に合致し、時代の要請に応えるものであることを明確に表し、中国の理念と中国の解決策が国際的なコンセンサスとしてますます定着していることを示している。

「グローバル文明イニシアチブ」の深層的な価値は、文明の多様性を人類の進歩の持続可能な原動力動力に変換することにある。あらゆる文明は、国家と民族の精神的な血脈を継承し、世代を超えて守り継ぐだけでなく、時代と共に進化し、革新する勇気を持つことが必要だ。

 開放的で包容的な姿勢を堅持し、文明対話を強化することで、人類文明の百花繚乱の持続的な繁栄を共に守り、進歩の知恵とエネルギーを獲得することができる。

 クロアチアの元大統領・イヴォ・ヨシポヴィッチ(Ivo Josipović)氏は「各国の相互理解を深め、共同発展に向かって共に歩むことを『グローバル文明イニシアチブ』が強力に後押ししている」と高く評価する。

 中国が構築した「文明交流対話プラットフォーム」は、人類文明の進歩を推進する国際的な「公共財」となっている。

「中国を理解する国際会議」や「良渚(Liangzhu )フォーラム」などの対話の仕組みを通じて世界のトップクラスのシンクタンクの知恵を結集することから、多国間の「文化観光年」の相互開催、考古学研究の国際協力、古典作品の相互翻訳、さらに「中国・ギリシャ文明相互学習センター」「中国・ハンガリー文明交流相互学習協力研究センター」「アテネ・中国古典文明研究院」の設立まで、「グローバル文明イニシアチブ」は、中国の提案から始まり、グローバルな行動へと転換され、まさに多角的で立体的な世界の文明の相互学習のネットワークが形成されつつある。

 どのような現代化の道を選ぶかが、その文明の価値観や発展の方向性を決めることになる。中国式現代化の成功の実践例は、現代化への道が一つではないことを示しており、各国は自国の国情に基づき、独自の現代化の道を自主的に探求する権利と能力を有している。

 中国は自国のガバナンスの経験を各国と積極的に交流し、各国の人びとが自国の発展の道を自主的に選択することを、実際の行動でサポートしている。

 中国は、アフリカ諸国と協力して「現代化十大パートナーシップ行動」を推進し「中国・アフリカ国家ガバナンス経験交流プラットフォーム」を構築した。

 また「グローバルサウス・シンクタンク協力連盟」の設立を主導し、各国の人文交流と国家ガバナンスの相互学習を促進している。

 また「第19回G20サミット・リオデジャネイロ会議」で、中国が貧困撲滅戦を勝利に導いた経験を各国と共有した。

 このように、中国式の現代化は、文明の交流と相互学習を促進し、人類文明を多様多彩で豊かなものにしている。各国の特色ある現代化事業が世界の繁栄と進歩の時代の潮流に集結するのを後押ししている。

 今年6月10日、国際社会は初めての「文明対話国際デー」を祝った。中国は発起国として、各国と共に多彩な記念行事を積極的に開催した。中国は、グローバルな文明交流と相互理解を促進し「文明対話」を通じて世界の平和の維持と共同発展を推進し「人類運命共同体」の構築に向けて、たゆまぬ努力を続けている。(c)PeopleʼsDaily/AFPBBNews