英仏独、共同声明でイランを非難 IAEAトップを「脅迫」
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【6月30日 AFP】英仏独の3か国は30日、イランがイスラエルと米国による爆撃を受けた核施設の査察要請を拒否したことに関連し、国際原子力機関(IAEA)トップのラファエル・グロッシ事務局長に対する「脅迫」だと非難した。
イランは自国の核施設に対するイスラエルと米国の攻撃を非難しなかったとして、グロッシ事務局長が「職責を放棄した」と非難した。またイラン議会は、IAEAとの協力を停止する決議を可決した。
これに対し、3か国の外相は「フランス、ドイツ、英国は、IAEAのラファエル・グロッシ事務局長に対する脅迫を非難し、同機関への全面的な支持を改めて表明する」と共同声明を発表した。
さらにイランに対し「IAEAとの協力を停止するいかなる措置も控えるよう求める」と同時に、「法的拘束力のある義務に従い、直ちに全面的な協力を再開し、IAEA職員の安全を確保するために必要なすべての措置を講じるよう強く促す」と述べた。
イランのアッバス・アラグチ外相は27日、グロッシ事務局長が爆撃を受けた核施設の査察を強く求めることは「無意味であり、場合によっては悪意すらある」とX(旧ツイッター)に投稿していた。(c)AFP