シフィオンテク 「過密すぎる」日程に改めて苦言
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【6月30日 AFP】女子テニスで5度の四大大会(グランドスラム)優勝を誇るイガ・シフィオンテク(ポーランド)が29日、過密スケジュールのせいで、ファンがスター選手たちの最高のプレーを目にする機会が奪われていると話した。
トップ選手にかかる肉体的、精神的な負担について、シフィオンテクの発言は一貫しており、30日に開幕するウィンブルドン選手権を前にした会見でも、ツアー大会への出場義務によってファンの見どころが減っていると語った。
「スケジュールはすさまじく過密だと思う。過密すぎる。1年に20以上の大会に出場するのは意味がない」
「国の代表としてプレーすることを犠牲にしなければならないときもある。例えば、WTA500の試合に出場しないとポイントがゼロになってしまうから」「そうした義務や出場必須の大会に関するルールが、選手のプレッシャーになっている」
「個人的に、日程はかなり厳しい。大会数を減らしても、テニスを見る人の数は変わらないどころか、増える可能性だってある。プレーの質が向上して安定感が増すから」
シフィオンテクは今年まだ優勝がなく、厳しい結果が続く中で世界ランキングも4位にまで下降した。昨季まで3連覇中だった全仏オープンでも、世界1位のアリーナ・サバレンカに準決勝で敗れて連続優勝が途絶えた。
それでも、全仏オープンで少し早く敗退したことで、今季は余裕を持ってグラス(芝)コートへの移行の準備ができた。プロ転向後は芝を苦手としてきたが、前週のバートホンブルク・オープンでは芝コート大会で自身初の決勝に進出している。
ウィンブルドンでは、7月1日の1回戦でロシア出身のポリーナ・クデルメトワと対戦する。(c)AFP