【6月30日 AFP】25F1第11戦オーストリアGPは29日、決勝が行われ、マクラーレンのランド・ノリスがチームメートで総合首位のオスカー・ピアストリからの激しい追い上げに耐えて優勝。チームは見事にワンツーフィニッシュを達成した。

厳しい暑さのレッドブル・リンクで、ノリスはピアストリに2秒695差をつけてフィニッシュし、総合争いでの差を15ポイントに縮めた。ノリスにとってはオーストリアGP初勝利で、今季3勝目、キャリア通算7勝目となった。また、マクラーレンにとっては、2001年にデビッド・クルサードが勝って以来の同GP制覇となった。

シャルル・ルクレールが3位に入り、チームメートで7度のチャンピオンであるルイス・ハミルトンは4位と、フェラーリ勢が今年最高の結果を出した。メルセデスAMGのジョージ・ラッセルは5位でフィニッシュした。

レッドブル傘下のレーシングブルズでは、リアム・ローソンがキャリア最高の6位でフィニッシュした一方、4連覇中のマックス・フェルスタッペンはメルセデスの18歳の新人キミ・アントネッリに衝突されて1周目でリタイアし、親チームのレッドブルにとっては失意の日となった。フェルスタッペンとピアストリとの差は61ポイントに広がっている。

アストンマーティンのフェルナンド・アロンソが7位に入り、ガブリエル・ボルトレトとニコ・ヒュルケンベルグのキック・ザウバー勢が続いて、将来アウディへ移行する予定のチームが潜在能力を示した。ハースのエステバン・オコンが10位だった。

レッドブルの角田裕毅はアルピーヌのフランコ・コラピントに衝突して10秒のペナルティーを受け、損傷したフロントウイングを交換してレースを続行したが、完走した中では最下位となる16位に終わった。(c)AFP