【6月29日 AFP】欧州南部の国々は今週末、今年初の熱波に見舞われている。気候変動の影響により、欧州は世界で最も急速に温暖化が進んでいる。

南フランスの港町マルセイユでは、最高気温が40度に迫る中、市当局は住民が暑さをしのげるよう、公共プールの無料開放を命じた。

ポルトガルでは、国土の約3分の2が29日に猛暑と森林火災への高警戒態勢に入る見通しで、首都リスボンでは最高気温が42度に達する見通し。

ここ数年、壊滅的な夏季の山火事が続いているスペインでも、29日は全国的に最高気温が40度を超えると予想されている。スペインでは過去3年間の気温が、観測史上、最も暑い3年間となった。

欧州連合(EU)の気候監視機関「コペルニクス気候変動サービス(C3S)」と世界気象機関(WMO)によると、欧州は1980年代以降、世界平均の約2倍のペースで温暖化が進んでいるという。(c)AFP