【6月28日 AFP】フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)に参戦するメルセデスAMGのトト・ヴォルフ代表は27日、2026年シーズンにレッドブルのマックス・フェルスタッペンをジョージ・ラッセルのパートナーとして迎えることに興味があると示唆した。

一連のインタビューの中で、ヴォルフ氏が選手権4連覇中のフェルスタッペンと接触したことが明らかになり、このことが今季好調のラッセルとの契約延長交渉に影響を与えているという。

ラッセルは英スカイ・スポーツF1に対し、「フェルスタッペンのような選手との話し合いが続いているのは普通のこと」とし、選手権制覇を目指すチームなら最高のドライバー、エンジニア、ピットクルーをそろえる必要があると語った。

ヴォルフ氏は以前からフェルスタッペン獲得の可能性を否定せずにきたが、現在のラッセルと18歳の新人キミ・アントネッリによるラインアップにも満足していると述べている。

ラッセルとフェルスタッペンは昨年、コース内外でたびたび衝突してきたが、多くのベテラン関係者の見方では、ヴォルフ氏は両者のライバル関係を管理できる自信を持っているとされる。

ただしヴォルフ氏は、今季限りで契約満了となるラッセルが来季も残留している可能性の方が、2028年までレッドブルと契約しているフェルスタッペンが移籍してくる可能性よりもはるかに高いと認めている。

ラッセルについてヴォルフ氏は、「彼はわれわれのプログラムで10年間を過ごしてきた」「常に期待に応えてきたし、今もそうだ。これは普通のビジネス契約の話であり、私が30年間やっていることだ」と述べた。

さらに別のインタビューでは、「将来に向けて何が起こるかを探る必要があるが、ジョージやキミとのラインアップに非常に満足しているという私の発言に変わりはない」と強調した。

一方、フェルスタッペンは26日の記者会見でこの件について問われると、「その話をする必要はない」と述べ、「本当に考えていない。とにかく良い走りをしてパフォーマンスの向上を目指し、それから来年のことに集中する」と語った。(c)AFP