【6月28日 AFP】米連邦最高裁は27日、大統領令を差し止める判事の権限を制限する判決を下した。ドナルド・トランプ大統領はSNSで、「大勝利」だと歓迎した。

最高裁のリベラル派判事3人が反対したが、保守派判事全員が賛成したため、6対3での判決となった。今回の訴訟は、米国生まれの人が米国籍を得る「出生地主義」を制限する大統領令をめぐって争われた。

判決は、連邦地裁判事が全米レベルの差し止め命令を出すことは権限を逸脱していた可能性が高いとしている。そうした権限により、移民、多様性、連邦職員の解雇に関するトランプ氏の一連の強硬措置が阻止されていた。

トランプ氏はホワイトハウスで急きょ、記者会見を開き、「最高裁は憲法、三権分立、法の支配をめぐって画期的な勝利をもたらした」と評価した。

その上で、トランスジェンダーの人々や移民の「聖域都市」への資金提供を停止することを含む、「誤って」阻止された「多くの政策」を今後推進していくと述べた。(c)AFP/Danny KEMP and Chris LEFKOW