【6月30日 東方新報】「2025年第3回ローコード・ノーコード産業大会および第1回企業インテリジェント・アセンブリ発展大会」が6月25日、北京市で開催された。大会のテーマは「LCNC×AI、全民開発時代の到来」であり、ローコード(Low Code)・ノーコード(No Code)技術と人工知能(AI)の融合により、誰もがソフトウェア開発に参加できる流れを推進することが強調された。

 LCNCとはLow Code / No Codeの略であり、開発者(もしくは最小限の開発者)を必要とせず、ウェブやモバイルアプリケーションの開発の障壁を下げることを目的としている。現在、人工知能(AI)技術の急速な進展とともに、中国では技術の普及が積極的に進められており、各レベルの政策も企業に対して「モジュール化・コンポーネント化」によるITとビジネスの転換を推奨している。これにより、ローコード・ノーコードを活用した企業の組み立て型発展に向けた政策環境が継続的に最適化されている。

 中国通信標準化協会の副理事長兼事務局長である代暁慧(Dai Xiaohui)氏は、同協会が発表したローコード・ノーコードおよび企業インテリジェントアセンブリ分野に関する複数の団体標準が多くの業界で実践され、業界の能力構築を規範化し、技術の大規模な応用を推進する中核的な支えとなっていると述べた。

 中国情報通信研究院の主席専門家である石友康(Shi Youkang)氏は、現在企業は「デジタル化」から「インテリジェント化」への緊急な飛躍のニーズに直面しており、研究開発モデル、経営モデル、管理モデルの全面的な刷新が必要だと述べた。そして、企業の資産、技術プラットフォーム、業務能力の分離と再利用、オーケストレーション能力の構築が求められているとした。また、ローコード技術とAIの融合に関する技術規格の研究を強化し、技術・業務・価値変換の間のループを繋ぎ、全民開発の進展を加速させるべきだと述べた。

 この大会は中国通信標準化協会が主催し、中国情報通信研究院が運営を担当した。大会では「ローコード産業発展研究報告(2025年)」「ノーコード産業発展研究報告(2025年)」などの研究成果が発表された。(c)東方新報/AFPBB News