IOCコベントリー新会長、性別問題めぐる作業部会発足へ
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【6月27日 AFP】国際オリンピック委員会(IOC)のカースティ・コベントリー新会長は26日、就任後初の理事会で、「女子カテゴリーを保護すべきだ」という自身の信念を支持したと述べた。
政治的に炎上しやすく科学的に複雑な性別の問題について、IOCはこれまで各競技の統括団体に性別規定や検査を委ねてきた。23日に五輪ムーブメントを率いる初の女性となったコベントリー氏は、この問題に関してすでに方針転換することを示唆しており、この日の理事会および「70人強」の委員との会合を終えた後、IOCが方針を策定していく考えを示した。
記者会見では、「作業部会を設置する予定である」と明かし、「IOCがこの問題で主導的な役割を果たし、専門家や国際競技連盟を結集させるべきだということが、委員によって合意された」と述べた。
さらに、「競技によって違いがあることは理解している」とした上で、「数週間以内」に作業部会を発足し、方針について「合意」を見いだすことを目指すと強調。「女子カテゴリーを保護する必要があることは非常に明確であるが、公平性も確保すべきであり、科学的アプローチで実行しなければならない」と続けた。
一方、コベントリー氏は会長選出の際、ロサンゼルス五輪とソルトレークシティー冬季五輪が迫っている中でも、ドナルド・トランプ米大統領との交渉に不安はないと話しており、3月には「高い地位にいる、いわば難しい男性たちとは20歳の頃から対処してきた」と述べていた。
しかしそれ以降、トランプ氏とロサンゼルスは同氏の反移民政策をめぐって関係が悪化している。また、キューバやセネガルの選手が米国ビザ(査証)の発給を拒否されたことも懸念されている。
コベントリー氏は2028年のロサンゼルス五輪に何ら影響はないことを確信していると述べており、「LAに関しては、政府のあらゆるレベルにおいて、五輪が大成功を収めるのを見たいという善意の声が多くある」と話し、IOCは政治的圧力に屈しないと補足した。
さらに、「われわれの価値観が守られるようにするためのプラットホームが存在するだろう」とし、「われわれの価値観に耳が傾けられ、世界中のアスリートのために必ず大会を成功させることができるだろう」と述べた。
コベントリー氏はまた、五輪開催地の決定時期を検討するべく二つ目の作業部会を設置する予定だとも明かした。ロサンゼルス大会と2032年のオーストラリア・ブリスベン大会が11年の準備期間が設けられたのに対し、2030年のフランス・アルプス冬季五輪は2024年に決定したと指摘し、「最適な決定時期はいつなのか?」と疑問を投げ掛けた。
さらに、IOCの収益増加やコスト削減のほか、委員が意思決定に関与しているというさらなる実感、そして人工知能(AI)の活用も目指したいと述べた。(c)AFP