【6月26日 AFP】25日に行われた米ニューヨーク市長選の民主党候補を決める予備選で、社会主義者を自称する33歳の若さのゾーラン・マムダニ州下院議員が、最大のライバルであるアンドルー・クオモ前ニューヨーク州知事(67)を破り、勝利する見通しとなった。

市当局によると、開票率95%の時点で、マムダニ氏は43%の票を獲得し、約36%のクオモ氏を大きく引き離している。クオモ氏はすでに敗北を認めた。

マムダニ氏はウガンダ出身で、インド系移民の家庭に生まれた。アメリカ民主社会主義者党の支持を受けている。同党は、民主党主流派から見ればニッチな左派だ。

予備選終盤までクオモ氏に後れを取っていたが、家賃引き下げ、無料デイケアなどポピュリスト的な公約を掲げ、急浮上した。

ドナルド・トランプ大統領は、自身の出身地であるニューヨーク市の民主党予備選結果を受け、マムダニ氏を「100%共産主義の狂人」と呼び、民主党は「一線を越えた」とけん制した。

マムダニ氏がパレスチナを支持し、イスラエルは「ジェノサイド(集団殺害)」を行っていると非難していることも、トランプ氏の怒りを買っている。

マムダニ氏の支持者には、トランプ氏の好敵手である左派のバーニー・サンダース上院議員や、進歩派のアレクサンドリア・オカシオコルテス下院議員らが名を連ねている。(c)AFP/Andréa BAMBINO