【6月25日 AFP】中国政府は25日、米中央情報局(CIA)がSNSへの投稿動画で中国の国民を勧誘しようとする「ばかげた」試みを行っていると改めて非難した。

中国国家安全部は、X(旧ツイッター)に求人広告のようなものを掲載するのは、米国のスパイとして国民を勧誘しようとする「素人じみた策略」だと主張。

「2件の『求人広告』は、稚拙な表現と中傷に満ち、米国の情報機関のばかげた論理と妄想をさらけ出している」と、中国版SNS「微信(WeChat)」の公式アカウントで非難し、「自称『世界最高の情報機関』が、またもや、その無能ぶりで世界中の笑いものになった」と付け加えた。

CIAのジョン・ラトクリフ長官は、先月投稿された動画は「米国を支援するため、中国当局者の勧誘」を目的としていたと述べている。

中国政府は当時、国家機密の提供を呼び掛ける中国の公務員向けの動画について、「露骨な政治的挑発」だと強く非難していた。

国家安全部は25日の声明で、「国家の戦略的利益と国家機密は断固として守る」と表明。

CIAに対して、「中国国民の裏切りをあおるいかなる試みも失敗し、機密情報を求めて中国に潜入しようとするいかなる謀略も不毛に終わるだろう」と警告した。(c)AFP