フランス、ガザ配給所付近での「イスラエル軍の発砲」を非難
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【6月25日 AFP】フランスは24日、パレスチナ自治区ガザ地区での民間人に対する致命的な「イスラエル軍の発砲」を非難した。ガザの救助隊は、援助を待っていた21人がイスラエル軍によって殺害されたと非難している。
フランス外務省は「ガザの援助配給センター周辺に集まった民間人に対する昨夜のイスラエル軍の発砲を非難する。この攻撃により数十人が死亡し、負傷した」と述べた。これは24日早朝にガザ中部で発生した事件を指しているようだ。イスラエル軍はこの事件について「調査中」としている。
ガザ民間防衛隊の報道官は、24日にはガザ南部でも同様のイスラエル軍による発砲があり、配給を求めていた25人が死亡したと報告した。
保健当局が24日に発表した統計によると、ガザ地区では5月下旬以降、配給を求めていた少なくとも516人がイスラエルの攻撃で死亡し、約3800人が負傷した。
援助物資は、米国とイスラエルが支援する民間の援助団体「ガザ人道財団(GHF)」によって配布されている。同財団は5月末に国連機関に代わってガザ地区に派遣された。
国連と主要な援助団体は、この財団がイスラエルの軍事目的に応じるために設立されたとの懸念から、協力を拒否している。
フランス外務省は「国連機関とその人道的パートナーに対する全面的な支持を改めて表明する。彼らは人道的原則を全面的に尊重して援助を提供する能力と誠実さを証明している」と述べ、「人道援助は政治または軍事目的のために利用されるべきではない」と付け加えた。
その上で、「フランスは、イスラエル政府に対し、ガザへの即時、大規模かつ妨げのない人道援助のアクセスを許可するよう求める」と述べた。(c)AFP