【6月25日 AFP】米情報機関の機密扱いの報告によると、米軍によるイラン核施設への攻撃は同国の核開発計画を数か月遅らせただけで、ドナルド・トランプ大統領が主張したように完全に破壊されたわけではなさそうだ。

米メディアは24日、国防情報局(DIA)による初期段階の分析結果に詳しい関係者の話として、先週末のイラン核施設への攻撃について、遠心分離機や濃縮ウランの備蓄を完全に排除するには至らなかったと報じた。

DIAの分析によると、攻撃で一部施設の入口は封鎖されたが、地下の建造物を破壊することはできなかった。

ホワイトハウスのキャロライン・レビット報道官はXへの投稿で、報告の存在を認めたが、「完全に間違っており、『極秘』に分類されていたにもかかわらず漏えいした」と指摘。

「分析結果とされるものが漏えいしたことはトランプ大統領をおとしめ、イランの核計画を完全に破壊する完璧な任務を遂行した勇敢な戦闘機操縦士たちの名誉を傷つける明確な試みだ」と非難。「3万ポンド(約13.6トン)の爆弾を14発、的中させれば何が起きるかは誰でも分かる。完全な破壊だ」と主張した。(c)AFP