【6月24日 AFP】国際オリンピック委員会(IOC)は23日、新旧会長の引き継ぎ式を行った。12年務めたトーマス・バッハ氏が退任し、カースティ・コベントリー氏が新会長に就任する。

コベントリー氏はジンバブエ出身で、IOC会長としては女性で初めて、アフリカ出身者としても史上初となる。また、41歳での就任は、近代五輪の創設者ピエール・ド・クーベルタンに次ぐ若さとなる。

バッハ氏とコベントリー氏はともに五輪金メダリスト。バッハ氏は1976年にフェンシング団体、コベントリー氏は2004年と2008年に競泳でそれぞれ金メダルを獲得した。

バッハ氏は、五輪ムーブメントが「最良の手に託された」と述べ、コベントリー氏が会長職に「信念、誠実さ、そしてダイナミックな視点」をもたらすと期待を示した。

コベントリー氏は、五輪ムーブメントは単なる「マルチスポーツ大会のプラットフォーム」ではないと強調し、「われわれ(IOCメンバー)はこの運動の守護者であり、人々にインスピレーションを与え、人生を変え、希望を届ける存在である。今後も皆さん一人一人と協力し、人々の人生を変え、分断された世界における希望の灯台であり続けたい」と述べた。(c)AFP