【6月24日 AFP】ギリシャは23日、週末から大規模な山火事が続いている地中海のヒオス島に非常事態を宣言した。

エーゲ海北部に位置するヒオス島はギリシャで5番目に大きい島で現在、5つの山火事が発生している。消防当局は消防士約190人、車両38台、ヘリコプター12機、空中消火機4機を動員し、消火にあたっている。

同島を訪れたイオアニス・ケファロギアニス市民保護相は、ビューフォート風力階級で6とされる強風が状況を「非常に困難なものにしている」と述べた。

22日には亡命希望者の収容施設から数百人が移動を余儀なくされ、23日には7村の住民が避難した。

ヒオス島当局は、芳香性の樹液が医薬品や嗜好品に使用され、ユネスコ無形文化遺産に指定されているマスティックの畑に、火事が接近していることを懸念している。

ギリシャでは今後数日間、熱波が予想されており、首都アテネを含む地域で気温40度以上になる見込みだ。(c)AFP