ハメネイ師統治「終わりが近い」 イラン元皇太子「ベルリンの壁」に例え
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【6月24日 AFP】イラン革命で退位に追い込まれた故パーレビ国王の息子で、米国に亡命しているレザ・パーレビ元皇太子(64)は23日、フランス・パリでAFPの取材に対し、イランの最高指導者アリ・ハメネイ師の統治が「日々、終わりに近づいている」状況下で、欧米は、協議を通じてイラン指導部に救いの手を差し伸べるべきではないとの持論を展開した。
「(イランの)現政権は崩壊しつつある。今、彼ら(イラン国民)と共に立ち上がり、現政権に救命用の命綱を新たに投げ込まなければ、(崩壊を)促進できる」と主張。
「政権の終えんは近い。これは、われわれにとっての『ベルリンの壁』崩壊の瞬間だ」と訴えた。
イスラエルは、イランの核・弾道ミサイル開発計画の弱体化を目指し、核施設以外の標的も含めて、10日間にわたりイランに空爆を実施。
米国も前例のない攻撃に参加し、イラン中部フォルドゥにある要塞(ようさい)化された核施設などを攻撃した。
イスラエルは、ハメネイ師を殺害する計画を否定していない。
パーレビ氏は、詳細は伏せたまま、ハメネイ師が地下シェルターにいるという情報を得ており、「残念ながら、人々を人間の盾として利用している」と主張。
イラン政府高官およびハメネイ師の家族が国外逃亡する方法を模索しているという、「信ぴょう性の高い報告」を受け取ったと述べた。
また、治安部隊員から、彼らが寝返って反体制派に加わる意思を示しているとの報告も受けていると付け加え、「軍や情報機関の人間が、われわれに連絡を取り始めている」と続けた。
取材に先立ち、パーレビ氏は23日、「政権と決別」している兵士、治安部隊員、警察官からの要望が「増え続けている」状況に対応するため、安全が確立されたプラットフォームとして、「公式チャンネル」を開設したと発表していた。