国連専門家、イランとイスラエルに刑務所の被収容者の保護要請
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【6月24日 AFP】国連調査団は23日、イスラエルによる攻撃がイランの「広範囲に苦しみ」を与えていると警告し、特に、攻撃対象付近にある刑務所の被収容者が危険にさらされていると懸念を表明した。
イランに関する国連の独立国際事実調査団は、同国の人権状況に関する国連特別報告者と共に、全当事者に対し、「国際法の順守と民間人の保護」を要請した。
特別報告者を含む国連の独立した専門家は国連人権理事会に任命されるが、国連を代表する立場にはない。
調査団は共同声明で、イスラエルが非軍事目標を標的にしたとみられる攻撃を非難。
「イランの国営放送局本部への攻撃や、科学者を標的にして殺害した件など、一部の攻撃は、国際人道法の原則に違反していると考えられる」と指摘。
特に「爆撃を受けた場所付近の刑務所に収容されている」イランにおける被収容者の状況について懸念を表明した上で、「イラン当局に対し、空爆の危険にさらされる場所から被収容者を移送する」よう要請した。
これに先立ち、イスラエルは23日、テヘランの悪名高いエビン刑務所を攻撃した。同刑務所は、多数の外国人を含む政治犯が収容されていることで知られる。(c)AFP