トランプ氏にベラルーシの全政治犯解放を訴え 釈放された反体制派
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【6月23日 AFP】ベラルーシの反政権派のシンボル的存在だったセルゲイ・チハノフスキー氏(46)は22日、ドナルド・トランプ米政権の働きかけを受けて前日釈放された後、トランプ氏ならベラルーシ内で収監されている全政治犯を解放できると期待を示した。
他の13人ととも約5年間の収監から釈放されたチハノフスキー氏は涙を見せながら、リトアニアの首都ビリニュスで記者会見に臨んだ。痩せ細った同氏は、「トランプ大統領は今、ベラルーシの全ての政治犯を一言で解放する力と機会を持っており、私は彼にそれをお願いしたい」と語った。
ベラルーシの人権団体ビアスナによると、同国にはまだ1000人以上の政治犯が収監されている。
チハノフスキー氏は「ベラルーシに戻りたいが、いつになるかまだ分からない」と話した。「私は5年以上、独房で一人で過ごした」とし、「完全に孤立していた。情報がほとんどなく、今は多くのことを知る必要がある」と述べた。
チハノフスキー氏が収監された後、反政権運動の指導者となった妻のスベトラーナ・チハノフスカヤ氏も同席した。チハノフスキー氏は、「反政権派の指導者は妻、スベトラーナ・チハノフスカヤだ。私はそれに異議を唱えるつもりはない」と語った。(c)AFP/Benas Gerdziunas, with Anna Maria Jakubek in Warsaw