リュディガーが人種差別被害訴え アロンソ監督明かす
このニュースをシェア
【6月23日 AFP】(更新)サッカークラブW杯に出場しているレアル・マドリード(スペイン)のシャビ・アロンソ監督は22日、この日行われたパチューカ(メキシコ)戦終了後に、アントニオ・リュディガーが人種差別被害を訴え出たと明かした。
リュディガーは試合終了の笛が鳴った後、パチューカのグスタボ・カブラルと言葉を交わした後に目に見えて怒りをあらわにすると、ブラジル人主審のハモン・アバッティ・アベル氏と話した。
試合後の記者会見でこれについて問われたアロンソ監督は、「トニ(リュディガー)が何かを言っていた。われわれはトニを支持し、何が起きるか見守る」とし、「国際サッカー連盟(FIFA)の手続きが発動されて調査が行われると思うが、もし本当に起こったのならばすべての措置が取られるべきだ」と話した。
「サッカーではこのようなことは容認されない。アントニオがそう言っており、こちらは彼を信じている。現在調査中だ」
その中でカブラルは試合後、リュディガーに自分の発言が誤解されたと明かした。カブラルはリュディガーをスペイン語で「臆病者」と呼んだと主張。この言葉が、人種差別的な発言と関連付けられる別のフレーズと似ていたという。
カブラルは「審判は人種差別の合図を出したが、私はずっと同じことを言っていた。『臆病者』だ」と述べた。
また、パチューカのハイメ・ロサーノ監督は「(人種差別について)今、あなたから聞いたばかり。われわれはロッカールームでこの件について話していないし、カブラルとも話していない。これについて説明することはできない。全く正当化できないことだが、彼と話すつもりだ」と述べている。
FIFAは、コメント要請に直ちに応じていない。(c)AFP